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2007年11月

10.道府県婦人防火クラブ連絡協議会 会長だより

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大分県婦人防火クラブ連合会長
佐久間 伸子

 中越沖地震に続きまたも関東地方の大水害である。日本列島は災害列 島と化したかと暗澹たる思いがよぎり、思い出されるのは平成2年、 集中豪雨による我が竹田市の大水害である。この日私は講習会を開催 していたが、バケツの底をぶち撒けたような異常な豪雨に急遽閉会し 全員慌ただしく帰宅となったが、已に市街地への道は崩壊、国道に通 じる道は水没しやっと山道を辿って帰宅した時は夕刻であった。街の 1/3は床上浸水、低い住宅地は軒まで水没し、ボートで人を救出す る事態となった。商業地域は流れてくる流木で大被害を受け、それか ら立ち直るのに大変な歳月を要した。また、私の姪は家屋と共に濁流 に呑まれ死亡、その家族は約2か月間私の家で暮すこととなった。こ の災害で得た教訓は「迅速な判断と行動」「日頃の備え」が被害者に ならず被災を最小限に止めるための大事な要素であり、「地域の連 帯」を強め互に助け合はねば人は元気になって前に進めないと言う事 である。その後、河川改修により、どんな大雨でも全く不安の無い地域となったが、連日出動された 自衛隊や消防団の方々の御苦労は大変なものであった。私達も親戚や知人宅の後片付けに連日通う状 態であった。そして竹田市婦防は、この災害をスタート地点して防火防災に積極的に取り組むクラブ として動き始めた。県下32クラブ1,993名の中、僅か80名の竹田市婦防ながら、地に足の着いた団 結したクラブとして今後も頑張って参ります。

(消防庁機関紙「消防防災」2007-秋季号(22号)より転載)


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秋田県婦人防火クラブ連絡協議会


会場全景
 「平成19年度秋田県婦人防火研修会」を10月25日に秋田市で開催しました。当日は、県内の婦人防火クラブ31団体から150名が出席したほか、消防本部や市町村、関係団体等からの参加もあり、総勢208名による盛大な研修会となりました。
 研修会では、県婦人防火クラブ連絡協議会役員によるパネルディスカッションを実施しました。第1部「婦人防火クラブの現状と課題」では、各クラブの地域での活動発表のほか、「行事への参加者が少ない」などの課題が出されました。また、一部のパネリストから、積極的な取り組みによりクラブ員の大幅な増加がみられた事例なども発表されるなど、有意義な内容となりました。会場の参加者からも炊き出し訓練などについて、質問が出されるなど、活発な情報交換もみられました。第2部「住宅用火災警報器について」では、火災予防運動週間を中心とした住宅用火災警報器の普及啓発活動や住民に対して実施したアンケートの結果などの報告がありました。また、共同購入を既に実施しているパネリストから、状況の具体的な説明があり、今後共同購入を予定しているクラブにとっては大変参考になる内容となりました。
 本県では、昨年1年間の火災による死者数が42名と、過去最悪を記録しており、今後の婦人防火クラブへの期待は増すばかりです。今回の研修会は、今後のクラブ活動に資するものと思われます。


藤井総合防災課長あいさつ

鎌田会長あいさつ

パネリスト意見発表

パネリスト意見発表

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