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2007年5月

9.住宅用火災警報器の普及啓発に向けて

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青森県 十和田地域広域事務組合消防本部

1 表 彰
 この表彰は、管内の幼少年婦人防火クラブのうち、防火思想の普及活動等に尽力されたクラブ及び その指導者を優良指導者として表彰するものです。併せて新たに結成された幼年消防クラブに指導育 成事業としてクラブ旗の寄贈を行うものです。


幼年消防クラブ旗の寄贈

優良幼年消防クラブ表彰

婦人防火クラブ
優良指導者表彰

2 各クラブへ住宅用防災機器の配布
 全国的に住宅火災が多発し焼死者も多くなっていることから、国の住宅防火推進対策に基づき住宅 用防災機器等の普及促進を図っています。
 当委員会では、会場において住宅用防災機器等の展示をしてクラブ員に周知するとともに、各クラ ブに住宅用火災警報器を配布、モデル住宅(モニター)として使用してもらい、後に設置効果等の感 想を聞き当該地区においての住宅防火推進を図るものであります。


各地区のクラブ代表者及び指導者へ
住宅用火災警報器を配布

十和田地区幼少年婦人防火委員会
会長の開講挨拶

住宅用防災機器等の展示
(防炎製品・住宅用火災警報器)

3 防災講演



講師:十和田地域広域事務組合消防本部 予防課長  小笠原 今朝雄
演題:「火災概況について」
講師:十和田地域広域事務組合消防本部 予防課主任 苫米地 裕介
演題:「住宅用火災警報器の設置について」


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兵庫県 加東市少年婦人防火委員会
加東行政事務組合消防本部

 平成19年1月20日(土)、加東市滝野文化ホールにおいて加東市婦人防火クラブ(友藤富士子会 長)主催の「平成19年度加東市女性防火のつどい」が開催されました。
 今年のつどいでは、昨年の6月1日から設置が義務付けられた住宅用火災警報器について理解を深 め、女性防火クラブが中心となって普及を進めることを目的として行われましたが、市内各地から 300名以上の会員が駆けつけるほどの盛況となりました。
 講演は、會田幸子消防庁予防課予防係長が「住宅防火対策の推進と住宅用火災警報器の設置促進に ついて」と題して住宅用火災警報器の設置の義務付けに至った経緯からこれからの住宅防火について わかりやすく話が進められました。特に実物の住宅用火災警報器を壇上で実際に鳴らしたことで、我 が家にはどのようなものが良いのか賢く選ぶ目が必要だと感じさせられました。
 また、クラブ員の体験発表では、まずは体験してみることの大切さ、そして協力し合うことの喜び について語られクラブ員の絆が、一層深まりました。
 今後クラブとしては、兵庫県が進めている共同購入についても積極的に検討し、一日でも早く住宅 用火災警報器がすべての住宅に設置されるよう積極的に活動を展開して行くことを誓い合いました。


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熊本県 宇城幼少年婦人防火委員会
宇城広域消防本部

 今回で6回目の「防災フェア」の開催ですが、今年も何とか天気に恵まれ防火委員会会員(幼年・ 少年・婦人防火クラブ)、自主防災組織員、さらには一般参加者も多く参観しました。
 今年も消防関係の消火器・通報・煙・救急法などのコーナーに、毎年人気の国土交通省の「振動実 験車」を出展し、「震度7の揺れ」や地震のメカニズムのパネル展示、県職員・建築士らによる「住 宅耐震診断・相談」、NTTグループによる「災害伝言ダイヤル」デモ体験などが行われました。
 更に昨年参加の陸上自衛隊に加え、今年は陸上自衛隊第8音楽隊が参加。生演奏で大盛況でした。  屋内会場では「住宅防火対策用品」「災害パネル」の展示、防災映画「マグニチュード」の上映な ど、地震災害について「見て・聞いて・体験」できる趣向を凝らした防災フェアでした。
 このフェアをとおして、所属防火クラブ員をはじめ、一般参観者についても防火・防災の意義が伝 わったと思われました。
 また、婦人防火クラブ及び少年消防クラブ員は、早朝より500人分のカレー炊き出し訓練を行い、 200食分を一般参観者に配布を行いました。これにより、初めて大人数分の炊き出しを行い、美里町 婦人防火クラブ幹部から「1回経験するのとしないとでは全然違いますよね。炊き出しに自信がつき ました」と、意見が聞かれました。
 今回、会場の美里町では「自主防災組織」結成率が100%ではなく、今回のフェアに参加した地域 住民の方々が、アンケートで「自主防災組織」は必要であるとの回答が多く寄せられていました。
 今後、自主防災組織結成になどについて進めていくきっかけが出来たと思われました。


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岩手県 岩手県幼少年婦人防火委員会

 平成18年度婦人消防等指導者研修会が、岩手県花巻市湯本・花巻温泉「ホテル千秋閣」大ホール において、岩手県幼少年婦人防火委員会、岩手県消防協会、並びに岩手県婦人消防連絡協議会の主 催、(財)日本防火協会と岩手県幼少年婦人防火委員会との共催の下に、各市町村の婦人消防協力隊・ 婦人消防協力会・婦人防火クラブ並びに各消防本部の予防・保安担当関係職員等総勢205名が出席し て開催されました。


研修会での主催者(佐々木会長)挨拶

熱心に聞き入る出席者

 主催者である岩手県幼少年婦人防火委員会佐々木俊夫会長が「本日は何かとご多用のところ多数ご 参加いただきありがとうございます。中国の諺に『年年歳歳花相似たり、歳歳年年、人同じからず』 という言葉がありますが、これは年々自然は変わらずとも、人の境遇は歳とともに変化するものとの 教えでしょうが、最近の自然は大きく変わっているように思います。その主なるものが頻発して発生 する地震や大雨による災害、そして世界的な温暖化でしょうか。このような状況を踏まえて、安全・ 安心な故郷づくりのためにご尽力をお願い致します。」等と挨拶されました。
 次に岩手県婦人消防連絡協議会千葉とき子会長は「近年の火災概況によりますと、住宅火災により 65歳以上の死傷者が相変わらず多く発生しており憂慮にたえません。この現状を踏まえて、私たち は、住宅用火災警報器の設置推進等、更に防火防災思想の普及に取組んで参りたいと存じますのでご 協力下さい。」等挨拶されました。
 その後、県防災消防担当課長小守武義氏が「消防行政の現状と課題」と題して、平成17年中にお ける岩手県の火災と災害の概況・消防の組織と活動及び最近の消防行政動き等について、配布資料と 映像により詳細に講話されました。
 活動事例発表では、最初に、盛岡消防本部畑中美智夫予防係長が、管内の婦人消防協力隊・婦人防 火クラブを対象に実施した、「平成18年度初期消火技術コンクール」について、映像を交えて発表 されました。
 奥州市水沢区婦人消防協力会連合会岩木カツ子会長は、「活動の中から見えてきたこと」と題し て、1・17訓練時での自衛隊の炊飯器で行った炊き出し訓練の状況と課題等について発表されまし た。

 講演では、「気をつけよう、悪質商法」と題して、県民生活センター所長笹木正氏が携帯電話やイ ンターネットの普及に伴い、思わぬ被害が続出しているようですが、皆さん気をつけて下さい。と、 架空請求・不当請求・悪質商法等について資料とパンフレットにより講演されました。
 講演後笹木講師は、悪質商法にかかったなと心配なときは、県民生活センター並びに県内地方振興 局相談室にお気軽にお出かけ下さいと話されました。
 2日目は、「住宅防火対策と自主防災組織について」と題して、胆江地区消防本部菅原睦夫消防長 がパート1と2に区分して、資料と映像により講義をされました。
 パート1では「住宅火災の実態」「逃げ遅れ対策」「住宅火災の怖さ」「火災を発生させないため には」「避難を容易にするためには」の項目順に映像によるデータで示しながらの講義となりまし た。
 パート2では、前段の住宅防火対策について、に関連する自主防災組織についての必要性を改めて 力説される講義でした。
 初日に続く活動事例発表の最初は、「幼少年消防クラブの活動」について、陸前高田市消防本部菅 野悦男予防係長が、陸前高田市における各消防団体の活動状況等を写真映像を使いながら発表されま した。
 葛巻町婦人消防協力隊元村トモ隊長が「年間活動について」予め配布した資料を使い発表されまし た。
 最後は、リクレーションインストラクターの資格を有する岩婦連協千葉とき子会長の指導で、体を 解すための運動と合唱をもって研修会の全日程が終了しました。岩手県消防協会長岡宏副会長が閉 会、解散となりました。


講演する笹木正氏

健康運動をする参加者

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大阪府 大阪府幼年・少年・婦人等防火委員会

 大阪府内における婦人防火クラブ等の民間防火組織の相互 交流および拡充強化を図るため、防火クラブ大会を開催し、 府域における火災予防思想の高揚と安全な地域社会の実現に 役立てることを目的に「平成18年度大阪府防火クラブ大会」 が大阪府立女性総合センター(ドーンセンター)において、 開催されました。
 大阪府知事による主催者挨拶の後、大阪府児童・生徒防火 図画表彰が行われました。これは、府内の小・中学生を対象 に防火図画作品の募集を行ったところ、17,862点の応募があ り、その中から選ばれた入賞者に対して、表彰を行ったものです。また、入賞・入選作品39点につ いては、ドーンセンターロビーに展示しました。続いて、大阪府婦人防火クラブ連絡協議会会長表彰 が行われました。
 最後に、幼年消防クラブ・婦人防火クラブ代表による「防火の誓い」が宣誓され、閉会となりまし た。
 幼年消防クラブ員及び少年消防クラブ員及び婦人防火クラブ員相互の世代間、市町間を超えた交流 を図ることができ、民間防火組織の重要性を高めることができました。
 また、大会に続いて、「住宅火災による被害の軽減をめざしましょう~住宅用火災警報器を普及さ せるには~」をテーマにシンポジウムが行われました。
 始めに、総務省消防庁予防課長 梅原直氏を講師に「住宅防火対策について」の基調講演が行われ ました。
 続いて、大阪府総務部危機管理室消防防災課長の正井昭夫氏をコーディネーターに、パネルディス カッションが行われました。基調講演を行った梅原氏、大阪府婦人防火クラブ連絡協議会会長の小林 次子氏らパネラー5名が参加し、活発な意見が出されました。
 シンポジウムの実施により、今後、ますます住宅用火災警報器の普及促進を図るため、国をはじ め、各機関等から婦人防火クラブ員に対して寄せられる大き な期待を改めて認識しました。
 また、(社)日本火災報知器 工業会関西支部の協力によ り、住宅用火災警報器に関する展示コーナーを開設し、参加 者に対しての啓発も図られました。


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