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2004年10月

5.消防殉職者慰霊祭の実施

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第23回全国消防殉職者慰霊祭

わが国の消防は、昭和23年の⾃治体消防発⾜以来、旺盛な郷⼟愛護と崇⾼な消防精神に燃えた全国の消防職団員が地域に根ざした防災活動を展開しております。

しかし、こうしたなか、誠に残念ながら毎年消防殉職者が発⽣しており、このような⽅々は、これまでに5,347柱(本年の合祀は、11柱)となってしまいました。

⽇本消防協会では、消防殉職者の尊霊のご遺徳を顕彰する慰霊祭を去る9⽉16⽇(⽊)に⽇本消防会館内「ニッショーホール」において⾏われました。

この慰霊祭には、来賓多数の出席のもと、同協会の德⽥会⻑より追悼の⾔葉が述べられ、遺族をはじめ、多くの関係者が献花を⾏い、また、全国婦⼈防⽕クラブの理事数名も献花いたしました。



ごあいさつ
財団法⼈ ⽇本消防協会
会⻑ 徳 ⽥ 正 明

第23回全国消防殉職者慰霊祭を挙⾏するにあたり⼀⾔ごあいさつ申し上げます。

我国消防は、明治からの近代消防の歴史を背景に昭和23年の⾃治体消防発⾜以来、旺盛な郷⼟愛護と崇⾼な消防精神に燃えた全国の消防団職員により、地域に根ざした防災活動を展開し、広く国⺠の信頼と尊敬を得てまいりました。

しかし、誠に残念なことでございますが、毎年消防殉職者が発⽣しており、その御霊は5,347柱を数え、このことに思いをいたすとき耐え難い深い悲しみを覚えることともに、ご遺族の胸中はいかばかりかとお察し申し上げます。

⽇本消防協会では、昭和60年4⽉に全国消防殉職者遺族会を発⾜させ、尊霊のご遺徳を顕彰し、ご遺族相互の助け合いと親睦をはかり、相互扶助の増進のための活動をしてまいりました。

今後とも、このようなかたちでご遺族とともにありたいと考えております。

また、消防団員の安全指導や消防装備等の充実強化など、公務災害をなくすための事業にも⼒を⼊れてまいります。

我々消防⼈⼀同は、本⽇の慰霊祭を機に安全で住みよい社会実現のため精神邁進することが尊霊のご遺徳に報いる道と考え、⼀層の努⼒を惜しまないことを謹んでお誓い申し上げます。

終わりに、ご遺族の皆様⽅のご健康とご多幸を⼼から祈念いたしまして、ごあいさつといたします。


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