平成15年度関東地区婦⼈防⽕クラブ連絡協議会幹部地域研修会の開催

平成16年1⽉22(⽊)〜23⽇(⾦)、群⾺県伊⾹保町の観⼭荘を会場に、関東地区6都県の婦⼈防⽕クラブ連絡協議会幹部、群⾺県内の婦⼈防⽕クラブ員等、約100名の⽅に参加いただき標記研修会が開催されました。関東地区では従来から、各県持ち回りにより隔年で役員研修会を開催してきましたが、15年度から⽇本防⽕協会の研修会助成事業が開始されたことに伴い、⽇本防⽕協会の助成を受けて今回の開催となりました。


研修会では主催者・来賓の挨拶に引き続き、神⼾在住の料理研究家、坂本廣⼦先⽣をお招きし「⾷と防災を考える」というタイトルで講演をしていただきました。家具の下敷きになった娘さんに⼼肺蘇⽣法を施し、無事息をふきかえさせたこと、重いレンジやテレビが激しい揺れで⾶ばされて壊れたのに較べ、キャスター付きの家具は移動しただけで壊れなかったこと、避難所に⼊所できなかった⾃宅避難者には⾏政からの⾷料の⽀援が遅れて、⽇頃から⾷料をストックするなど⾃分達の備えが⼤事だと再認識したことなど、実際に震災を体験された先⽣のお話に、参加者は真剣に聞き⼊ってました。


次に総務省消防庁の務台俊介防災課⻑から、「⾃助 共助 公助」という演題で、⽇本の災害の概況や⾃主防災組織の重要性等についてご講話をいただきました。
さらに、各都県の婦⼈防⽕クラブの代表者が、それぞれの地域の婦⼈防⽕クラブの取り組み状況等について、発表を⾏いました。
その後の意⾒交換会では参加者同⼠がなごやかに話し合いや情報交換を⾏うなど、地域を越えて交流を深めていただく機会となりました。
翌⽇は群⾺県⽴「⽇本絹の⾥」や県庁の防災センターを⾒学し、2⽇間の研修を終了しました。
「平成15年度北陸中部地域婦⼈防⽕クラブ幹部研修会開催」
去る平成16年1⽉25⽇(⽇)、「平成15年度北陸中部地域婦⼈防⽕クラブ幹部研修会」を⻑野県飯⽥市において開催し、地元飯⽥市の婦⼈防⽕クラブ員と各県(富⼭、⽯川、⼭梨、岐⾩、静岡、愛知、三重)の婦⼈防⽕クラブ連絡協議会幹部等約50名が参加いたしました。
この研修会は、(財)⽇本防⽕協会との共催により、⾃主的な防災組織である婦⼈防⽕クラブの指導者等を対象として、防災に関する知識、技術を習得させ、地域を通じて防災意識の⾼揚を図るとともに、北陸中部ブロック各県組織相互の交流と活動内容等の情報交換などを⾏うことにより、⽇常の活動⽔準のさらなる向上を図ることを目的に開催されたものです。


開講式で幕開けし、午前中はまず、講師としてお招きした消防庁防災課災害対策官 重徳和彦様より「婦⼈防⽕クラブに期待される社会的役割」と題して講演をいただきました。スクリーンを使⽤して⼤規模地震時の⾃助・共助の重要性から住宅⽤警報器等の効果等を中⼼に解説され、⾃主防災組織の地域での地道な活動の必要性についてユーモアを交えながらお話いただきました。参加者にとっては、専門的な話題を⼤変分りやすくお聞きすることができたと思います。
続いて、体験発表ということで、富⼭県婦⼈防⽕クラブ連絡協議会を代表して会⻑の松岡昌⼦様、⼭梨県⼥性防⽕クラブ連絡協議会を代表して会⻑の中澤智恵乃様よりこれまでの活動等をお話いただきました。松岡様は演歌の替え歌を活⽤した防⽕の運動等を報告され、中澤様からは⼭梨県全体まで視野に⼊れたこれまでの地道な体験をお話いただけました。飯⽥市からの参加者は先進的な取組みに刺激を受けることが出来ました。


ここで休憩をはさみ、午後は昼⾷をいただきながらグループ討議からスタートしました。地元参加者と各県からの参加者、⾏政関係者共3グループに分かれ、「⽇常における婦⼈防⽕クラブの活動」、「災害時における婦⼈防⽕クラブの活動」、「婦⼈防⽕クラブ員の⾼齢化」をそれぞれ題材にして和気藹々のなか討議を⾏い、最後に各グループごとに討議結果の発表をし合いました。参加者⾃⾝で司会進⾏役、記録役、発表役を受け持ち、模造紙やポストイットを活⽤しながら、能動的な討議であったと思います。ここでは紹介しきれないほどの活動を持続させるための様々な⼯夫を意⾒し合えることができ、交流を通じた相互の意⾒交換の楽しさを実感できたようです。
このあと、地元飯⽥広域のメディカルコントロール体制の概略やバイスタンダーによる応急⼿当等について飯⽥広域消防本部課⻑補佐吉川節雄様より講義いただいたところで全員参加の研修はここまでで⼀区切りとし、最後の講義として希望者を対象にした普通救命講習を終え、研修会は終了しました。
朝9時30分〜⼣⽅5時30分に詰め込まれた⼤変慌しい⽇程ではありましたが、参加者⼀同最後まで熱⼼に研修していただきました。本⽇出会った防災意識の⾼い仲間にも刺激を受け、それぞれの地域に帰ってからの頼もしい活躍が期待される有意義な⼀⽇となったことでしょう。

