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2011年8月

5.住宅用火災警報器を設置しましょう(その4)

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住警器の奏功事例選集

◆ 隣人、通行人等が警報音に気付いた奏功事例

  • 台所の電子レンジ付近から出火したもの。隣人が火元の住宅を訪問したところ、火元の住宅は留守で、住宅内で「ピーピー」という音と共に「ボン」という音が聞こえた。プラスチックが焼けるような匂いがしたため、施錠されていない窓を開けたところ、煙が上がっているのを発見した。119番通報を行った。(一関市消防本部(岩手県))
  • 油が入ったフライパンの火をかけたままにし、発煙したもの。アパート住民から大家へ「隣の部屋から警報器のような音が聞こえる。」と連絡があり、大家がマスターキーで鍵を開け、部屋に入ったところ、煙が充満しており、部屋の中で男性が倒れているのを発見した。大家がガスこんろの火を消した。火災には至らなかった。(石巻地区広域行政事務組合消防本部(宮城県))
  • 一人暮らしの居住者が、寝室で就寝中、香取線香を専用容器で蓋をしない状態で使用していて、無意識のうちに容器をひっくり返してしまったため、出火したもの。居住者は、当時飲酒していたため、住宅用火災警報器の警報音に気付かず、隣人が、異臭で外に出たところ、警報音に気付き、水バケツで消火した。(大曲仙北広域市町村圏組合消防本部(秋田県))
  • 共同住宅において一人暮らしの男性が、仕事帰りに飲酒をして帰宅し、お茶を飲もうとこんろでやかんに火をかけたまま寝てしまったもの。男性は、寝室に設置していた住宅用火災警報器の警報音に気付かず、隣人が警報音に気付き、119番通報を行った。やかんの持ち手を焦がすだけで済んだ。(ひたちなか市消防本部(茨城県))
  • 共同住宅においてカップラーメンの空容器にたばこを捨て、消火したか確認せずに,出勤してしまったため、出火したもの。上階の住民が住宅用火災警報器の警報音に気付き、119番通報を行った。人的被害もなく、大事にいたらなかった。(柏市消防局(千葉県))
  • 共同住宅において居住者の留守中に台所から出火したもの。近隣住民が、住宅用火災警報器の警報音に気付き、当該住宅から黒煙を確認したため、建物所有者に119番通報を依頼し、合鍵を使って進入した後、消火器で消火した。(川崎市消防局(神奈川県))
  • 共同住宅において近隣住民が、住宅用火災警報器の警報音に気付き、部屋から煙が出ていることを確認したため、119番通報を行った。到着した消防隊が、出火室で持病により意識消失して避難できずにいた居住者を救出した。(見附市消防本部(新潟県))
  • 共同住宅において男性(30代)が、ガスこんろで鍋に火をかけたまま寝てしまったため、近隣住民が、台所に設置していた住宅用火災警報器の警報音に気付き、管理会社に連絡し、管理会社が119番通報を行った。消防隊が、現場到着後、窓ガラスを破壊し屋内へ進入したところ、意識消失していた男性を発見し、無事救出した。(砺波広域圏消防本部(富山県))
  • 市営住宅において、仏壇に供えていた線香が絨毯に落下したことに気付かず、居住者が外出して出火したもの。隣人が住宅用火災警報器の警報音に気付き、119番通報し、近隣住民とともに消火した。(岐阜市消防本部(岐阜県))
  • 一人暮らしの居住者が、居間でこたつに入って喫煙していたところ、突然意識消失発作を起こしてしまったため、吸っていた煙草が落ち、その火種が絨毯に着火し、拡大したもの。隣人が、住宅用火災警報器の警報音に気付き、119番通報を行い、水道水で消火した。(湖南広域消防局(滋賀県))
  • 高齢者の居住者の寝たばこにより出火したもの。隣人が、住宅用火災警報器の警報音に気付き、自宅の2階の窓から向かいの家を見ると、寝室の窓越しに炎が上がっているのを発見した。すぐに119番通報を行うとともに、消火した。その後、近隣住民と協力し、居住者を避難させた。(京都市消防局(京都府))
  • 台所に掛けていたタオルが蚊取り線香に接触したため、出火したもの。近隣住民が台所に設置した住宅用火災警報器の警報音に気付き、台所の窓から白煙が出ているのを発見した。119番通報を行った。(高砂市消防本部(兵庫県))
  • 近隣住民が、出火建物の近くで犬の散歩をしていたところ、住宅用火災警報器の警報音に気付き、音がする住宅へ目を向けると、窓が開いており、そこから黒い煙が外へ出ているのを発見した。自宅に戻り119番通報を行い、その後、出火建物に戻り、玄関を覗くと足が不自由な居住者が台所に立っていたため、介助しながら避難させた。(中和広域消防組合消防本部(奈良県))
  • 台所でこんろの火を消し忘れて外出してしまったため、出火したもの。近隣住民が、住宅用火災警報器の警報音に気付き、消火器で消火した。(鳥取県東部広域行政管理組合消防局(鳥取県))
  • 子供(3歳)が、ガスこんろの火を付けて遊んでいたことを知らずに、家族で外出してしまったもの。隣人が、留守宅の住宅用火災警報器の警報音に気付き、外へ出たところ、留守宅の台所から白煙が出ているのを発見した。119番通報を行った。(今治市消防本部(愛媛県))
  • 独居老人宅において居住者が、1階台所のガスこんろで鍋に火をかけたまま外出したため、鍋から発煙したもの。隣人が、階段に設置していた住宅用火災警報器の警報音に気付き、外に出たところ、2階の小窓から煙が出ていたので、煙で充満した台所に入り、ガスこんろの火を消し、119番通報を行った。(南国市消防本部(高知県))
  • 近隣住民が、住宅用火災警報器の警報音に気付き、119番通報を行ったもの。消防隊が出動したところ、住宅用火災警報器が鳴動していた住宅は玄関が施錠されて留守だった。施錠されていない窓から屋内進入したところ、家中が煙で充満し、台所のガスこんろ上の鍋が焦げていた。こんろの火は、安全装置が作動し消えていた。(行橋市消防本部(福岡県))
  • 2階寝室で神棚のローソクが可燃物に接触し、出火したもの。近隣住民が、出火建物から聞こえる住宅用火災警報器の警報音に気付き、出火建物の住民に知らせた。その後、協力して119番通報を行うとともに、水バケツ等で消火した。(杵藤地区広域市町村圏組合消防本部(佐賀県))
  • 居住者がガスこんろで鍋に火をかけたまま外出してしまったため、鍋の中が焦げ、発煙したもの。上階の住民が住宅用火災警報器の警報音に気付き、建物のベランダに回ったところ、窓が開いていたため、屋内に入り、ガスの元栓を閉めた。(鳥栖・三養基地区消防事務組合消防本部(佐賀県))
  • 一人暮らしの女性(80代)が、台所の電気こんろで煮物をしていたことを忘れ、外出をしてしまったため、出火したもの。当該住宅の近くで農作業をしていた近隣住民が、住宅用火災警報器の警報音に気付き、2階の窓から白煙が上がっているのを発見した。急いで住宅に駆けつけたところ、居住者が不在だったため、近くの消火器で消火し、119番通報を行った。(日田玖珠広域消防組合消防本部(大分県))
  • 女性(70代)が、台所で煮物を温めようとガスこんろで鍋に火をかけたまま忘れて居間で寝てしまったため、鍋が過熱され空焚きとなり、発煙したもの。隣人が、煙の臭いと住宅用火災警報器の警報音に気付き、玄関及びガラス戸を叩き、女性に知らせ、119番通報を行った。その後、女性がガスこんろの火を止め、排煙した。(名護市消防本部(沖縄県))
  • 公営住宅において、飲酒して帰宅した居住者が、鍋に火をかけたまま寝てしまったため、鍋から発煙したもの。通行人が、住宅用火災警報器の警報音に気付き、台所の鍋から煙が出ているのを発見した。窓から屋内に入ってガス栓を締め、寝ていた居住者を起こして屋外に避難させた。(金武地区消防衛生組合消防本部(沖縄県))

総務省消防庁「住宅防火情報」より

>>住警器を設置しましょう(その1)〔2011年5月〕はこちらよりご覧ください。
>>住警器を設置しましょう(その2)〔2011年6月〕はこちらよりご覧ください。
>>住警器を設置しましょう(その3)〔2011年7月〕はこちらよりご覧ください。

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