HOME  > 防火ネットニュース3月号  > 7.【婦防活動】胆江地区で婦人消防のつどいを開催ほか〔千葉、藤井寺〕

2011年3月

7.【婦防活動】胆江地区で婦人消防のつどいを開催ほか〔千葉、藤井寺〕

目次 次頁

婦人消防のつどいを開催 「ありがとう住宅用火災警報器」

岩手県 胆江地区幼少年婦人防火委員会

 胆江地区幼少年婦人防火委員会では11月6日、奥州市江刺区の江刺体育文化会館において「胆江地区婦人消防のつどい」を開催しました。管内の婦人消防協力隊員や消防関係者など、約570名が集結しました。
このつどいは、毎年秋季火災予防週間前に開催され、今回で4回目の開催となり、秋の恒例の行事となってきました。
 オープニングアトラクションでは、奥州市立田原保育所幼年消防クラブ員18名により郷土芸能「原体剣舞」が披露されました。小さな体を目一杯に使って、力強く演技する子ども達に感心するとともに、元気を分けてもらいました。
 特別講演では、えさし郷土文化館館長の相原康二氏が、「胆江地方の歴史的特色」と題し講演され、奥州藤原氏を中心として、古代に奥州市で繰り広げられた歴史絵巻に思いを馳せました。
 後半は、住宅用火災警報器の普及推進に関するクイズ大会が行われ、クイズ王が決定しました。住宅用火災警報器の基本的な知識の再確認をするのにいい機会となりました。

婦人消防協力隊員など、約570名が集結
婦人消防協力隊員など、約570名が集結
住警器クイズ大会
住警器クイズ大会

 続いて、地元奥州市江刺区婦人消防協力隊連合会の皆さんによる寸劇「ありがとう住宅用火災警報器」が披露されました。このつどいに向けて、四ヶ月も練習を積み重ねただけあって、劇団もビックリ(?)するほどの完成度の高さに、気がつけば会場にいる全員が物語に心を奪われて、見入っていました。
 このつどいを通じて、婦人消防の地域における役割や、関係機関との協力・連携の重要性を改めて実感することができ、実りの多い大会となりました。

寸劇「ありがとう住宅用火災警報器」
寸劇「ありがとう住宅用火災警報器」
演舞 「江刺甚句」
演舞 「江刺甚句」
このページの上に戻る

平成22年度婦人防火研修会を終えて

千葉県婦人防火クラブ連絡協議会
会長 竹内久子

竹内久子会長
竹内久子会長
 好天に恵まれた去る1月18日、県消防学校講堂に県下各地から防火クラブ員をはじめ消防防災関係者多数のご参集をいただき、「平成22年度婦人防火研修会」が開催されました。
 この研修会も昭和61年以来、回を重ねること、今年は25回目を迎えることになりました。これもひとえに千葉県消防・防災関係者皆様方のご協力のたまものと心より御礼申し上げます。
 主催は千葉県少年婦人防火委員会および千葉県婦人防火クラブ連絡協議会、また、共催として(財)日本防炎協会及び(財)日本防火協会です。
 開会に当り、主催者を代表し、千葉県少年婦人防火委員会の石橋毅会長と筆者からご挨拶申し上げ研修会が始まりました。
 午前中は、半年後に迎えるいわゆる「地デジ化」について総務省テレビ受信者支援センターデジサポ千葉の担当者からの説明がありました。皆様もご承知の通り、平成23年7月24日正午からアナログ放送は終了します。いうまでもなく、情報源としてのテレビは私たちの日常生活に欠かせないものですが、従来のアナログ放送から地上デジタル放送へ切り替えなければなりません。しかしながら、現時点で対策済みの方は未だ約90%にとどまっていることに鑑み高齢者への周知徹底方の依頼がありました。
 新年早々から毎年のように住宅火災による焼死者の報道に心が痛みます。火災予防上、住宅用火災警報器の有効性はいうまでもありません。
 千葉県における住宅用火災警報器の設置義務(平成20年6月1日期限)の履行状況は60.7%(全国平均58.4%、千葉市80.3%・・・総務省消防庁・平成22年6月時点)です。一方、住警器の設置と同様に防炎品の普及はいわば車の車両として欠かせないものです。

(財)日本防炎協会梅原常務理事
(財)日本防炎協会梅原常務理事
住警器履行状況は60.7%(千葉県)
住警器履行状況は60.7%(千葉県)

 午後からは、(財)日本防炎協会常務理事の梅原直氏に「身の回りの防炎化による住宅防火の推進」(三部構成)と題してご講演を頂きました。
第1部は、防炎品の普及活動について
 「住宅火災の死者のうち65歳以上の高齢者の割合は人口の高齢化に伴い、年々増加傾向にあり、現時点で6割を超える状況にある。
 このため、着衣着火等防炎品を使用することにより逃げ遅れによる死者数を減少させる必要がある。
 また、家庭での防炎対策として、絨毯、カーテン、仏壇マット、布団・シーツ・枕カバー・パジャマなどの寝具やエプロン・割烹着・アームカバーなどの衣類や大型ソファーの側地張りなど寝具の防炎化が住宅火災の防止に有効なので是非とも普及させたい。
 とくに、住宅火災対策として防炎品の実態や有効性を多くの方々に知ってもらいたい。そのために口コミで効果的な防炎対策として防炎品の普及活動に協力願いたい。」と強調されたのが印象的でした。
 第二部として、防炎品の有効性について日本防炎協会製作DVDにより防炎品と非防炎品との燃焼比較試験の映像を通して、防炎品がいかに防火対策としての有効であるかを示されました。

 第三部は、実際に、防炎品と非防炎品との比較燃焼実験を行いながら、講師を受講者との間で活発な質疑応答が行われました。

 このたびの研修を終えて参加者の感想の主なものを挙げますと、

  • ①防炎講座は聴講の機会がなく貴重だった。防炎品普及の課題として身近にある防炎品への理解が不十分なので、メディア等を通して普及啓発を図るべきである。
  • ②防炎品と非防炎品との燃焼実験を見て、少しずつ揃えようと思った。
  • ③アームカバーが欲しい。直ぐにでも使いたい。
  • ④火災予防対策の重要性を再認識し、大変参考になった。
  • ⑤「一度購入、設置すればメンテナンスをそれほどしなくても予防対策となる。」の講師の一言が印象に残った。
  • ⑥火災予防のため防炎品の普及に努めたい。
  • ⑦防炎品は、考えようでは火災保険よりも経済的である。衣類等防炎品を安価に入手できるシステムの構築が望まれる。一般家庭に浸透させるには義務付けるのもよいと思う。・・・などなどです。

 「防炎品の必要性、防炎品が防火に果たす効果がよく分かり、この講演が役立った。防炎品の普及に努めたい。」というのが受講者に共通した感想であったと思われます。

 研修会に参加された皆様に、防炎品の普及が火災発生の減少をもたらすことについての認識を深めていただいたことは主催団体として大変喜ばしく思います。今後の防火活動の中で防炎品の普及にもご尽力いただければ幸いに思います。
 おわりに、研修会開催にあたりお世話になりました(財)日本防炎協会をはじめ、(財)日本防火協会、千葉県消防学校、県消防協会に厚く御礼を申し上げます。また、ご参加下さいました皆様に心より感謝致します。

このページの上に戻る

藤井寺市婦人防火クラブ住宅用火災警報器普及活動講演会を開催

大阪府 藤井寺市婦人防火クラブ

笑福亭仁嬌氏による「家庭に笑いと警報器を!」
笑福亭仁嬌氏による「家庭に笑いと警報器を!」
 平成23年1月28日(金)奈良県橿原市内のホテルで藤井寺市婦人防火クラブ住宅用火災警報器普及活動講演会を開催しました。藤井寺市婦人防火クラブが住宅用火災警報器の普及を目的とした講演会を開催し約200人が参加しました。

 今回の講演会は少し趣向を変え、分かりやすくそして楽しみながら住宅用火災警報器の理解を深め、より一層普及させる為、落語家である笑福亭仁嬌氏を招き「家庭に笑いと警報器を!」という演目でご講演をいただきました。面白おかしく住宅用火災警報器の重要性や火災の恐ろしさを学び、参加者は地域防災における婦人防火クラブの果たす役割の重要性について再認識し、地域の住民の方に住宅用火災警報器の重要性を説明する際の理解しやすい話の仕方など参考になった様子でした。
 講演会では藤井寺婦人防火クラブの吉田明子会長から活動報告発表が行われ、クラブ員はより一層結束し今後の普及活動に意気込みをあらわにしていました。
 講演会の最後は食事を楽しみながら、今までの婦人防火クラブの活動やこれからの普及活動に対する意見交換をし抽選会などを楽しみました。

藤井寺婦人防火クラブ 吉田明子会長
藤井寺婦人防火クラブ 吉田明子会長
婦防クラブ活動のこれからを意見交換
婦防クラブ活動のこれからを意見交換
このページの上に戻る
目次