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2009年8月

8.地方からの便り

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兵庫県 尼崎市消防局

 平成21年6月22日(月)に尼崎市防災センターにて、尼崎市婦人防火クラブ連絡協議会 役員会・運営委員会を実施し、その後「平成21年度尼崎市婦人防火クラブ連絡協議会研修会」が行われました。


役員会の様子

運営委員会の様子

 尼崎市には、63クラブの婦人防火クラブと3800名程度の婦人防火クラブ員がおり、総合訓練への参加やクラブごとの消防訓練、防火研修、救命講習等を積極的に実施していただき、家庭における防火の中核的な存在として活躍していただいています。

講師:菅 磨志保 氏
 今年度の研修会は、大阪大学コミュニケーションデザイン・センター学術博士で特任教員(講師)であります菅 磨志保(すが ましほ)氏をお招きして、『「減災」と市民活動~災害が起こったら?!災害が起こる前に・・・~』と題しましてご講演いただき、市内37クラブ130名のクラブ員が参加されました。
 内容については、災害対応の主体である自助・公助・共助のうち、共助にスポットをあて、今後数十年の間に必ず発生するであろう東南海・南海地震や、関西地方を走る活断層による直下型地震等のように、避けることのできない大災害を前にして自分たちにできること、また、発生した場合に被災地の人間としてただ助けを待つのではなく、ボランティアの人々を受け入れ、信頼関係を築き、被災地の人間としてできることを学び、"市民力"を活かした地域防災体制づくりの重要性をお話していただきました。
 その他、平常時における「減災」を進めていく上で、災害後の状況をイメージして家具の転倒防止をするなど、普段の生活でちょっとした工夫をすることで被害を抑止したり、軽減できるなど、ソフト面の対策も重要であるということもお話していただきました。
 講演会終了後、予防課職員により、住宅用火災警報器の重要性を展示モデルを交えて説明し、連動型の住宅用火災警報器を会場内で実演をし、感嘆の声をいただきました。また、クラブ員の多数は既に設置していますが、実際に設置済みのクラブ員の体験談も交えて身近に感じる話としてクラブ員の方々に聞いていただき、住宅用火災警報器の地域への普及促進についての必要性を再認識してもらえました。

予防課職員による住宅用火災警報器等の説明
 その他、住宅用火災警報器だけでなく、住宅防火という観点から、消火器の設置や廃棄の方法、エアゾール式簡易消火具の注意喚起など、身近な話題から防火意識を高めていただきました。


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北海道 北見地区消防組合消防本部


河川敷を会場に防災フェスティバルを開催
 消防本部・消防署主催及び消防関係団体が共催し、平成21年6月27日(土)に北見市川東若松大橋河川敷地を会場に防災フェスティバル2009を開催しました。
 主催共催関係者及び一般市民など来場者は2,100名を超え、防火防災に対する意識の高揚・啓発及び市民と消防の交流を図りました。
 将来起こりうる、さまざまな災害に備えるための情報や知識を防災用品や防火機器を展示すること、濃煙体験や消火器体験、応急手当等を体験してもらうことで幅広く習得してもらい、備蓄品や住宅用火災警報器等の必要性を広く市民にPRすることができました。
 また、消防団による一斉放水訓練や各関係団体のマーチングの演奏が披露され、開催に花を添え終了しました。


消火器などの体験で必要性をPR

各関係団体のマーチング演奏を披露
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新潟県 小千谷市婦人防火クラブ


DVDを見ながらの実習
 小千谷市は、新潟県のほぼ中央に位置し、日本一の大河信濃川により形成され、美しい山河に恵まれた、文化の香りゆたかなまちです。
 この度、財団法人日本防火協会の助成事業により、小千谷市婦人防火クラブ員を対象とした普通救命講習会を市内3会場で開催し、計75名のクラブ員が受講しました。
 講習会では、消防本部の救急救命士が中心となり心肺蘇生法、AEDの取扱い方法、止血法など約3時間にわたり行なわれました。


心臓マッサージ(胸部圧迫)の訓練
 最初は「身内が突然倒れるなんて・・・。」「実際の現場で出来るのか?!」など不安の声も聞かれましたが、終了後には「一歩ふみだす勇気が大切」「私にも出来る!」と応急処置の重要性を再確認されていました。これからは、「毎年開催してほしい」とのたのもしい要望が聞かれるなど、講習会の目的が十分に達成できたと思います。 一家に1人の「市民救命士」を目指し、これからも応急手当の普及に努めていきたいと思います。

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