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2014年11月

3.外出先での地震への対処

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総務省消防庁 防災課

 地震が発生したとき、身の安全を確保するには、一人ひとりがあわてずに適切な行動をとることが極めて重要です。そのためには、日頃から皆さんが地震について関心を持ち、地震の際の正しい心構えを身につけておくことが大切です。
 今回は、特に外出先での地震への対処について取り上げてみます。

1. 住宅地
強い揺れに襲われたら、住宅地の路上では落下物や倒壊物に注意しましょう。

  • 住宅地の路地にあるブロック塀や石塀は、強い揺れで倒れる危険があります。揺れを感じたら塀から離れましょう。
  • 電柱や自動販売機も倒れてくることがありますので、そばから離れましょう。
  • 屋根瓦や二階建て以上の住宅のベランダに置かれているエアコンの室外機、ガーデニング用のプランターなどが落下してくることがあります。頭上からの落下物に注意しましょう。

2. オフィス街・繁華街
中高層ビルが建ち並ぶオフィス街や繁華街では、窓ガラスや外壁、看板などが落下してくる危険性があります。

  • オフィスビルの窓ガラスが割れて落下すると、広範囲に拡散します。ビルの外壁や貼られているタイル、外壁に取り付けられている看板などが剥がれ落ちることもあります。鞄などで頭を保護し、できるだけ建物から離れましょう。
  • 繁華街では、店の看板やネオンサインなどの落下・転倒の危険が特に高くなるため、強い揺れに襲われた際には十分注意しましょう。

3. 海岸・川べり
海岸や川べりで強い揺れに襲われたら、一番恐ろしいのは津波です。避難の指示や勧告を待つことなく、直ちに避難しましょう。

  • 強い地震を感じたとき、または弱い地震であっても長い時間ゆっくりとした揺れを感じたときは、直ちに海岸や川べりから離れ、急いで高台や津波避難場所、津波避難ビルなどの安全な場所へ避難しましょう。
  • ラジオや携帯電話、スマートフォンなどを活用し、津波に関する情報を入手しましょう。
  • 津波は繰り返し来ます。第1波が小さくても後から来る波の方が高い場合があるので、いったん波が引いても絶対に戻ってはいけません。

4. 山・丘陵地
落石に注意し、急傾斜地など危険な場所から遠ざかりましょう。

  • 山ぎわや急傾斜地では、山崩れ、がけ崩れが起こりやすいので、早めに避難しましょう。また、市町村の避難指示等があれば、直ちに避難しましょう。

5. 自動車の運転中
急ブレーキを踏めば予想外の事故を引き起こすことにつながります。

  • 道路の左側か空地に停車し、エンジンを止めましょう。
  • カーラジオで災害情報を聞きましょう。
  • 警察官が交通規制を行っているときは、その指示に従いましょう。
  • 避難するときは、車のキーはつけたままにし、ドアをロックしないで、徒歩で避難しましょう。

(総務省消防庁「消防の動き 2014年10月号より」)

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