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2008年11月

4.自主防災組織リーダー研修会の開催(長野県)

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長野県危機管理部危機管理防災課

 長野県では、9月17日(水)、18日(木)の2日間の日程で、塩尻市の長野県総合教育センターを会場に「平成20年度長野県自主防災組織リーダー研修会」を開催しました。

長野県木下課長挨拶
 この研修会は、長野県が委嘱した自主防災アドバイザー等を対象に、防災に関する知識、技能を習得させるとともに、その役割についての自覚を高め、地域における自主防災組織の活性化や組織づくりを推進できる人材の養成を図るため、総務省消防庁の後援のもと、財団法人日本防火協会と長野県との共催により実施したもので、県内各地から53名の自主防災アドバイザーと関係する市町村防災担当職員等が参加しました。
 1日目は、研修会に先立ち、今年度に新たに市町村から推薦のあった自主防災アドバイザー候補者に対して長野県から委嘱状の交付を行い、その後、昨年度委嘱したアドバイザーの方を加えて研修会を開催しました。
最初に財団法人日本防火協会 梅次盛雄事務局長および長野県危機管理防災課 木下陽介課長から挨拶があり、続いて研修日程等の説明をした後、長野地方気象台技術課 水野康隆予報官による「気象情報の活用について」の講義から研修が始まりました。
 講義では、防災気象情報として何が、いつ、どこで、どのくらい発表されるのかなど、気象情報の防災への活用について講義が行われました。
 次に、長野県危機管理防災課職員より、県が行っている地域防災力アップ出前講座の活用について、続いて、災害時住民支え合いマップへの取り組みについての講義が行われました。

図上訓練(DIG演習)
 午後からは、財団法人消防科学総合センター 蓮本浩介客員研究員を講師に災害図上訓練(DIG)を行いました。最初にDIGについての概要説明があり、その後、8グループに分かれて演習を行いました。各参加者とも大変熱心に演習等に取り組み、終了後は「大変参考になった」「地域に帰り実践に生かしたい」等の感想がありました。
 1日目のすべて研修日程が終了したところで、センターに宿泊する参加者全員による夕食を兼ねた交流会が会費制で行われました。普段は県下各地で個々に活動している参加者にとって、同じ活動を行っている仲間の意見を聞ける貴重な機会であり、大変有意義な時間となりました。

普通救命講習
 2日目の午前中は松本広域消防局広丘消防署員による普通救急救命講習が行われ、心肺蘇生法、AEDの使用方法等について、6グループに分かれて実技講習を行いました。
 午後は、防災に関する事例発表とそれを受けてのグループ討議を行いました。
 事例発表は最初に岡谷市花岡区 小口瀇明区長から平成18年7月豪雨の被災の体験について、次に伊那市山寺区上村町自主防災会 河合邦房会長から上村町自主防災会の活動について、最後に松本市城北地区堂町町会 小松健蔵町会長から堂町町会の防災への取り組みについての事例発表がありました。その後、「自主防災組織の立ち上げについて」「自主防災活動の活性化について」の2つをテーマとして、6グループに分かれてグループ討議を行い、各自の活動状況等について全員が発表した上で、参考となった事例や今までの問題点と課題、今後の活動のすすめ方について等の項目によって整理を行い、最後にグループごとに発表を行ってもらいました。各グループとも熱心に意見交換等が行われ、予定時間を延長して討議を行いました。参加者からは「各地域の話しが聞けてよかった」「各地の取り組み等参考意見を頂き、地元での進め方を考えたい」等の感想がありました。また、研修会全体を通しては「有意義な研修会であった」「今後も定期的に研修をお願いしたい。」等の意見が多数ありました。
 最後に、財団法人日本防火協会 水村昇課長補佐より閉講の挨拶があり、2日間の研修日程が終了となりました。

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