「いざというとき」に備えて
会⻑ 東舘 のり⼦

北海道の⻑く厳しい冬の置き⼟産である雪⼭も、4⽉初旬のこの頃には陽差しに照らされて、上と下から解けだし、春の息吹が聞こえてきます。
道路沿いの⼭肌の⽇当たりの良い斜⾯には、福寿草、ふきのとうが顔を出し、和やかな解放感を覚える季節を迎えました。4⽉半ばを過ぎますと、草花が春遅しと競い合うように咲き始めます。
さて、私達の活動の⼀部をご紹介させていただきます。
今年に⼊りまして、2⽉1⽇に町内の3婦⼈防⽕クラブ員と、町⻑さんはじめ各ご来賓の⽅々40名の参加と、消防職員のお⼿伝いをいただきまして、広尾町の出前講座の講和をいただいた後、恒例の新年親睦会を開催いたしました。
⽇頃、地域の防⽕に活動しているクラブ員の⽅々の明るい笑顔と、趣向を凝らした隠し芸等の続出で、楽しい⼀時を過ごしました。最後には、クラブ員全員で防⽕に対する意識の確認を誓い合いました。
また、3⽉8⽇には消防署においてクラブ員30名が参加して、「いざというときに備えて」ということで⼼肺蘇⽣法の訓練をしました。始めに、消防職員の⽅より説明をいただき実技に⼊りました。クラブ員⼀⼈ひとりが、何回も訓練⽤⼈形を使っての訓練に励んでいる様⼦はとても頼もしく、「いざというとき」には必ず実践できるものと確信しました。
1年に1回の勉強会ですが、テキパキと確認しながら実施している⼈、恥ずかしさを交えながら⼀⽣懸命頑張っている⼈など様々でしたが、3時間の講習を受けて救急技術の必要性を改めて感じました。
⼀般の⽅々の参加が少なかったのが残念でしたが、これからはお互いに誘い合い、⼼肺蘇⽣法の普及に努めていきたいと思っております。
(消防庁機関紙「消防防災/2003-5(春季号)より転載)