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2019年1月

5.雪害に対する備え

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総務省消防庁 防災課

 我が国では毎年、自然災害により多くの尊い人命が失われており、雪に関する事故でも、多くの犠牲者が出ています。 昨冬期(平成29年11月~平成30年3月)には、雪害により116人の方が犠牲となり、そのうち約9割に当たる102人の方が、屋根の雪下ろし等の除雪作業中の事故で亡くなりました。
 また、平成30年1月から2月にかけて、北陸地方や関東甲信越地方、東北地方太平洋側で大雪となり、特に、2月上・中旬には北陸地方の多いところで平年の6倍を超える記録的な積雪となり、 石川県と福井県の県境付近では多数の立ち往生車両が発生する等、道路、鉄道等の交通機能が麻痺し、物流が停滞するなど市民生活に多大な影響を及ぼしました。
 雪に関する事故を防ぐため、大雪、暴風雪等が予想される場合には、以下のポイントに注意して、安全確保に心がけましょう。

【心掛けるポイント】
〇在宅時の安全な過ごし方に関すること

  • 不要不急の外出を避ける
  • 懐中電灯、携帯ラジオ、食料、飲料水等の準備
  • FF式暖房機(※)の給排気口付近の除雪状況の確認
  • ※燃焼用空気を室外から給排気筒を通して取り入れ、燃焼により発生した空気を給排気筒を通して室外に出す方式

〇車両運転者等に対すること

  • できる限り車両の運転は避ける
  • 事前の気象情報、道路情報等の確認
  • 車両の点検整備の確実な実施
  • 防寒着、長靴、手袋、カイロ、スコップ、牽引ロープ、毛布、飲料水、非常食等の準備
  • 道路状況に応じた無理のない運転
  • スタッドレスタイヤやタイヤチェーンの早期装着
  • 暴風雪の際の早期避難
  • 車両の走行不能時の早期の救助依頼
  • 車両内での待機時のマフラーの定期的除雪、適切な換気による一酸化炭素中毒の防止
  • 立ち往生してやむを得ず車を離れる場合には、ドアをロックせずキーを車内の分かりやすい場所に残す

〇防災気象情報等の活用

  • 気象情報、注意報及び警報を活用して早めの行動をとる

 除雪作業中の事故の主な原因には、以下のようなものが挙げられます

  • 屋根、はしごなど高所からの転落
  • 水路等への転落
  • 除雪機の事故(巻き込まれなど)
  • 屋根からの落雪
  • 除雪作業という重労働による発作

 除雪作業時には、特に以下の項目に注意して、作業を行い、事故を防止しましょう。

【命を守る除雪中の事故防止10箇条】
□作業は家族、となり近所にも声をかけて2人以上で!
□建物のまわりに雪を残して雪下ろし!
□晴れの日ほど要注意、屋根の雪がゆるんでる!
□はしごの固定を忘れずに!
□エンジンを切ってから!除雪機の雪詰まりの取り除き
□低い屋根でも油断は禁物!
□作業開始直後と疲れたころは特に慎重に!
□面倒でも命綱とヘルメットを!
□命綱、除雪機など用具はこまめに手入れ・点検を!
□作業のときには携帯電話を持って行く!


命綱、ヘルメットを装着して作業する様子
(提供:新潟県)
「よくある除雪作業中の事故とその対策」(内閣府、国交省)参照。
 この他にも除雪作業中の注意点等が掲載されていますので、参考にしてください。(http://www.bousai.go.jp/setsugai/pdf/ h2312_004.pdf)
 今年もこれから本格的な雪のシーズンを迎えます。雪による事故への備えを怠らず、自助・共助・公助の下雪害に強い安心安全なまちづくりを進めていきましょう。

(総務省消防庁「消防の動き 2018年12月号より」)

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