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2011年9月

2.住宅用火災警報器を設置しましょう(その5)

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住警器の奏功事例選集

◆ 放火、火遊び等における奏功事例

  • 子供のライターによる火遊びで出火したもの。母親が就寝中、住宅用火災警報器の警報音に気付き、避難しようとしたが、玄関からの避難が困難であったため、ベランダから助けを求めて、近隣住民が119番通報を行った。居住者はベランダからはしご車により救出された。(鹿島地方事務組合消防本部(茨城県))
  • 寝室で子供の火遊びにより出火したもの。夫が就寝中、住宅用火災警報器の警報音で目を覚まし、妻と協力してバケツで水を掛け消火した。(宇都宮市消防本部(栃木県))
  • 妻が応接間等に灯油を撒き、マッチで火をつけて放火したもの。夫が2階で就寝中、1階応接間に設置していた住宅用火災警報器の警報音で目を覚まし、ベランダから屋外に避難した。(甲府地区広域行政事務組合消防本部(山梨県))
  • 放火の疑いにより出火したもの。居住者が就寝中、住宅用火災警報器の警報音で目を覚まし、玄関ドアの新聞受けに挟んであった新聞が燃えているのを発見した。風呂の水を掛け消火した。(江南市消防本部(愛知県))
  • 子供(3歳)が、リビングにおいてライターで火遊びをしていたため、近くにあった衣類等に着火したもの。隣の洋室に設置していた住宅用火災警報器が鳴動し、子供が騒いだため、奥の部屋で寝ていた母親が気付き、消火器で消火し、消防署に119番通報を行った。(丹羽広域事務組合消防本部(愛知県))
  • 深夜、自宅玄関付近を放火されたもの。居住者が1階廊下に設置していた住宅用火災警報器の警報音に気付き、消火した。(城陽市消防本部(京都府))
  • 放火の疑いにより出火したもの。住宅の外で発生した火災による煙が、窓を開けていた台所から屋内へ進入してきて、寝室に設置していた住宅用火災警報器が鳴動した。居住者は住宅用火災警報器の警報音に気付き、初めに火の気がある台所を疑い、確認したが異常はなかった。その直後、近隣住民から当該住宅裏で煙と炎を確認したことを知らされたため、家の外に出て、近隣住民と協力し、119番通報を行うとともに、消火器や水道水で消火した。(豊中市消防本部(大阪府))
  • 放火の疑いにより出火したもの。居住者2名が、1階居間でテレビを見ている時、何かが燃える臭いと階段及び居間に設置していた住宅用火災警報器の警報音に気付き、住宅に隣接している敷地内駐車スペースに駐車していた車両(軽ダンプ)の車内から炎と煙が出ているのを発見した。水道水で消火し、通行人が119番通報を行った。(交野市消防本部(大阪府))
  • 幼い兄弟が、押入れの中で,ライターを使い,ティッシュを燃やして火遊びをしていたため、出火したもの。別室にいた母親が住宅用火災警報器の警報音に気付き,台所で水道水を洗面器に汲み消火した。延焼拡大に至らず,幼い兄弟も怪我なく済んだ。(倉敷市消防局(岡山県))
  • 居住者が自らカーテンに火を点け、出火したもの。2人の通行人が、建物からオレンジ色の光が見えたため、近づいてみると住宅用火災警報器が鳴動していた。発見者の2人が119番通報し、近隣住民と協力して消火器で消火した。(美馬市消防本部(徳島県))
  • 子供部屋において子供が、マッチ、ライター等で火遊びをしていたため、周囲の紙類に着火し、延焼したもの。隣人が、ゴミを出すために外に出たところ、住宅用火災警報器の警報音に気付き、2階の窓から白煙が出ているのを発見し、119番通報を行った。当時、家には施錠がしてあり、子供2人だけであった。(筑後市消防本部(福岡県))
  • 共同住宅において認知症の夫(80代)が、1階寝室で、マッチでティッシュペーパーに火を点けてしまったため、敷布団等に燃え広がったもの。2階で寝ていた妻(80代)と娘が、階段室に設置していた住宅用火災警報器の警報音に気付き、娘が水バケツで消火し、妻は隣家に助けを求めて,駆けつけた隣人が、水道ホースで消火した。消火後,隣人の妻が消防署に119番通報を行った。(南薩地区消防組合消防本部(鹿児島県))

◆ その他(連動型住宅用火災警報器や緊急通報システムによる奏功事例など)

  • 居住者が、台所のガスこんろで魚を焼いている最中に、その場を離れてしまったため、発煙したもの。魚焼きグリルから出た大量の煙に連動型住宅用火災警報器が作動して、別の部屋にいた居住者が早期に気付くことができた。火災には至らなかった。(鳥取県西部広域行政管理組合消防局(鳥取県))
  • 離れの旧ラーメン屋で火災が発生したもの。居住者が、隣の家の居間に設置していた連動型住宅用火災警報器の警報音に気付き、消火した。(宮崎市消防局(宮崎県))
  • 一人暮らしの女性(70代)が、ガスこんろで鍋に火をかけたままその場を離れてしまったため、内容物が焦げ、発煙したもの。台所に設置していた住宅用火災警報器が作動した。この住宅用火災警報器は、ホームセキュリティーサービスに加入していたため、警備会社に通報され、警備会社から消防署に通報された。火災にならずに済んだ。(能代山本広域市町村圏組合消防本部(秋田県))
  • 燃料カートリッジタンクのキャップの締め付けが不完全だったため、漏れ出た灯油に石油ストーブの火が引火し、燃え広がったもの。居住者が、緊急通報システム(独居老人専用)にて消防へ通報したところ、指令室職員が、住宅用火災警報器の警報音に気付き、消防車両を出動させ、大事には至らなかった。(館林地区消防組合消防本部(群馬県))
  • 調理のためガスこんろで鍋に火をかけたまま放置したため、発煙したもの。住宅用火災警報器が作動し、連動していた緊急通報システムが自動的に安全センターに送信、安全センターより消防へ通報を行った。(可茂消防事務組合消防本部(岐阜県))
  • 一人暮らしの男性(80代)宅に設置していた緊急通報システムの住宅用火災警報器が作動し「火災通報」が入ったため、消防隊が現場へ向かったところ、室内に煙が漂っており、ガスこんろで鍋内の味噌汁が炭化した状態を確認した。(郡上市消防本部(岐阜県))
  • 居住者が、IHこんろで調理中にスイッチを入れたままその場を離れてしまっため、鍋が空焚きとなり、出火したもの。警備会社が設置していた住宅用火災警報器が作動し、警備会社から119番通報があった。警報音に気付いた居住者がIHこんろのスイッチを切った。火災には至らなかった。(海部南部消防組合消防本部(愛知県))
  • こんろで鍋を火にかけていることを忘れて外出し、鍋が焦げて発煙したもの。台所に設置していた警備会社連動の住宅用火災警報器が作動し、警備会社から消防に通報があった。(津市消防本部(三重県))
  • 便所内に設置の壁掛け用扇風機のモーターコイルが短絡したため、出火したもの。一人暮らしの居住者(80代)が、就寝中、寝室に設置していた住宅用火災警報器の警報音で目を覚まし、緊急通報システムにより警備会社に通報し、水道水で消火した。(和歌山市消防局(和歌山県))

総務省消防庁「住宅防火情報」より

>>住警器を設置しましょう(その1)〔2011年5月〕はこちらよりご覧ください。
>>住警器を設置しましょう(その2)〔2011年6月〕はこちらよりご覧ください。
>>住警器を設置しましょう(その3)〔2011年7月〕はこちらよりご覧ください。
>>住警器を設置しましょう(その4)〔2011年8月〕はこちらよりご覧ください。

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