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2008年7月

8.地方からの便り

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埼玉県 入間市消防本部

 平成20年4月6日(土)に入間市消防本部にて、「平成20年度消防少年団入団式」が行われました。今年度は総員62名から構成され、『けやき・茶の花・ひばり』の3グループに分かれています。

入団式の様子

 団員達は、期待と緊張に胸を膨らませていました。来賓の方々の祝辞に耳を傾け、消防少年団の「7つの誓い」を元気に宣誓しました。様々な体験や学習を通して団員達の防災防火の意識の向上に努めていきたいと思います。


入団式の記念にレスキュー車をバックに

 また視察研修として、45名が参加して平成20年5月31日(土)に東京都立川市の第八本部消防救助機動部隊(ハイパーレスキュー)と防災センターへ行きました。
 最初は、第八方面消防救助機動部隊へ研修に行き、ハイパーレスキュー隊員から組織や設備の説明をして頂き、訓練施設や特殊資機材等を見学させて頂きました。普段見ることの出来ない施設や資機材に団員は興味津々に様々な質問をしていました。


ハイパーレスキュー隊の説明

救助機動部隊訓練施設見学

 第八本部消防救助機動部隊見学後、隣接の立川防災館に移動し、昼食後に防災クイズや119番通報体験、濃煙体験をしました。濃煙体験では、避難時においての注意事項等の説明後、実際に体験してみましたが、頭で思うような行動は容易には出来ませんでした。今回の研修はあいにくの雨模様となりましたが、団員達にはより一層防災防火に対する意識を高めた研修となりました。


立川防災館での見学

特殊救急車をバックに記念撮影
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天草広域連合消防本部

 天草広域連合中央消防署では危険物安全週間の行事として、危険物の特殊性や危険性を再認識し、出動体制と防御体制の確立を図るため、天草市八幡町エムロードDr,D本渡店と合同で危険物災害対応訓練を実施しました。
 「セルフ給油所において来客者が給油中、漏れたガソリンに引火した」との想定で、事業所では火災発生と同時に全従業員に知らせるとともに、緊急停止装置によるポンプの停止、119番通報、来客者の避難誘導など予防規程に基づき初期活動を行いました。
 中央消防署では化学車、水槽付消防車、ポンプ消防車、救急車を出動、警戒区域を設定し、耐熱服を着用した隊員が泡消火剤による消火を行いました。
「危険物災害の場合、特に初動体制が重要であること。また、慣れによる取扱いが一番怖いので、日頃から緊張感を持って業務に当たるように」と浦部副署長が講評しました。
 また管内の苓北分署でも危険物安全週間を前にセルフスタンドにおいて、「来客者が自動車に給油中、静電気によりガソリンに引火炎上し、火傷の負傷者も発生」という想定で、事業所と合同の危険物火災想定訓練を行いました。このセルフスタンドは6月に完成したばかりで、開店前の従業員の教育中であり、危険物の取扱方法や災害発生の役割分担など再確認する共に、消防機関の迅速的確な対応を訓練し万一に備えました。


危険物火災に対応した
泡消火剤を撒く隊員

耐熱服を着用して消火訓練
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日本防火協会


住警器の設置PR
 6月5日(木)~8日(日)の4日間、東京国際消防防災展2008が東京ビッグサイトで開催され、延べ129,590人の来場者を数えました。
 会場は屋内会場と屋外会場で、屋内会場は主に3つに分けられ、主催である東京消防庁のコーナーには、消防車両の展示、音や映像で体験する災害体験シアター、昔、活躍したクラシック消防自動車や歴代の消防服が展示されました。他にも消防機材を扱う民間企業が自社の最新の製品を展示、PRをしており、特に災害時ゾーンのコーナーでは住宅用火災警報器のメーカーが、煙、熱式感知器など数多くの警報器を出展して、訪れた人が足を止めて見学し、住民の方々の関心の深さを感じました。
 また別棟では、香港、シンガポール、オーストラリア、マレーシア、クエートの消防事情や仏・パリ消防局のテロ対策の特別講演・シンポジウムなどが開催されました。

放水体験をする子供
 屋外会場では消防・防災機器を扱う民間企業が展示を行い、デモンストレーションを行う場所や体験コーナーを設置した企業の所には、子供たちや家族連れが順番待ちの列を作っていました。レスキュー隊員の救助活動実技披露では、軽快な動きと巧みな技に観衆から大きな拍手が沸き上がっていました。今回は在日米海軍司令部地域統合消防隊も参加しており、航空機火災消火活動をデモ披露し、ドーンという迫力ある爆発音と火の回りの速さに見ていた人たちから驚きの声が挙がっていました。


レスキュー隊員救助活動実技披露

はしご車4台でフル稼働でした
はしご車体験の様子
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新潟県 上ノ山婦人防火クラブ

 小千谷市上ノ山婦人防火クラブ結成20周年記念祝賀会が平成20年6月8日午前、小千谷市城内グリーンパークに市長、県議会議員、市議会議長、消防団長などの来賓をはじめ、関係者約107名が出席して盛大に開催されました。
 祝賀会は上ノ山町内会が主催したもので、平成元年に結成以来、同7年には第11回全国婦人消防操法大会で優良賞受賞、同13年消防庁長官表彰、同16年中越大震災での支援活動のほか、毎週火曜日の夜間防火町内巡回等の活躍をたたえ町内会長から感謝状が授与されました。
 祝賀会の後、BSNパーソナリティーで知られる大倉修吾氏により「人の縁にて川渡る」と題して、いろいろな人との縁が生まれ、特に中越大震災の際には小千谷との関係が深くなったことに触れた記念講演が開催されました。
 第2部祝宴は和気あいあいの雰囲気の中で次から次へとアトラクションが披露されて盛り上がり、大盛況の中閉会となりました。


多岐にわたる活動に
町会長から感謝状

記念撮影
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塩釜地区消防事務組合消防本部

 6月18日(水)、財団法人日本防火協会の共催を得て幼年消防クラブ員1,000名とその関係者を合わせて約1,200名の参加のもと、「第22回幼年消防クラブ地区大会」を塩竈市体育館で開催しました。


鼓笛隊の演奏

子供たちが担ぐ神輿と纏

 入場オープニングは日本防火協会から交付を受けた鼓笛隊の生演奏で始まり、「火」、「用」、「心」をモチーフにした神輿4体と纏5本が「ワッショイ・ワッショイ」の掛け声で会場内を練り歩き、鼓笛演奏に合わせてクラブ員全員で「火の用心の歌」を合唱し、玉入れやボール回し等の遊戯を行い、会場内を大いに盛り上げ、更に「火遊びはしません」等の「防火の誓い」を行いました。

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倉敷市女性防火クラブ連絡協議会
会長 桑原俊子

 倉敷市女性防火クラブ連絡協会では、委員会や研修の開催、また会議の出席など平成20年度の活動がスタートしました。


優良クラブの表彰
 5月29日(水)倉敷市幼年少年女性防火委員会が倉敷市消防局で開催され、岡山県備中県民局長を顧問に倉敷市消防局長を始め41名が会議に臨みました。女性防火クラブ員も委員としての委嘱を受けて出席しました。倉敷市防火協会会長より優良団体・優良クラブ指導者に対する表彰や議案の審議などを含め、『広げよう 地域ぐるみで 共助の輪』をテーマとした事業計画案を討議しました。

 6月13日(金)倉敷市女性防火クラブ連絡協議会定例会・第1回研修会が、20クラブ36名の委員と消防署関係者など46名が出席し『広げよう 地域ぐるみで 共助の輪』をテーマに会議が進められました。
 定例会は、平成19年度の活動報告や本年度の事業計画などの審議、第12回防災まちづくり大賞での消防庁長官表彰(住宅防火部門)の報告、第18回全国女性消防操法大会出場(横浜市)の報告などがありました。20クラブのうち11クラブの会長が新任であるので、この定例会を通して色んなことを学んでいきたいという決意で熱心に耳を傾けました。
 昼食時には2月に行われた市民ふれあいコンサートで発表した防火寸劇(棒人形劇)「火の用心!できるよお留守番」のDVDを鑑賞、各クラブの紹介や活動、活動に際しての疑問点などの意見交換をしました。
 研修会では、①住宅用火災警報器の普及啓発事業として住警器の講習を受け、各クラブ地域住民全世帯に配布するパンフレット類についての説明や留意点を確認しました。「すべての住宅に住宅用火災警報器を!!」と「長年ご使用の家電製品にこんな症状が出ていませんか?」のカラーパンフレット2部を消防署員と一緒に配布することにしました。
 ②天ぷら火災実験(屋外研修)では、天ぷらの直火から発火に有する時間や発火状況を知ると同時に初期消火の方法を学びました。
 ③水消火器を使用して初期消火訓練では、いざという時にあわてないで正しく使用できるよう、また近隣の人にも伝えることができるように正しい使い方を学びました。クラブ員からは「知っていると思っている事項でも、パニックになると分からなくなるので、繰り返し訓練をして体で覚えることが大切だ」という意見が出ました。


天ぷら油への引火実験

水消火器を使い初期消火訓練

 その他の委員会への出席

  • 岡山県婦人防火クラブ連絡協議会が4月18日(金)、6月17日(火)開催され、本年度の事業計画や7月実施予定の総会研修会に向けての議案を審議しました。住宅用火災警報器維持管理活動支援交付金制度について委員からの質問が相次ぎました。
  • 倉敷市防災会議が5月28日(水)開催され、伊藤香織新市長を議長とし、平成19年の災害概要、倉敷市地域防災計画・水防計画の修正案についての審議や倉敷市防災危機管理室の取り組み事項についての説明がありました。
  • 岡山県防災対策基本条例制定記念シンポジウムが6月4日(水)岡山市さん太ホールにて開催され、県内の自主防災組織を始めとし各種団体や個人の参加がありました。初めに岡山県知事が主催者挨拶を行い、河田恵昭氏による「これからの岡山県の防災~県民・地域・企業と自治体の連携~」の基調講演、続いてパネルディスカッション「地域ぐるみで災害による被害を少なくするために」を聞きました。

 以上、各々の会議に出席し、自分の生活地域での防火・防災を含め、倉敷市全体の取り組み、また岡山県における女性防火クラブの在り方など、多くのことを考える好機会となりました。倉敷市女性防火クラブ連絡協議会も皆で一致団結して一層頑張りたいと思います。

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