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2003年11月

5.道府県婦人防火クラブ連絡協議会 会長だより

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⾃主防災と婦⼈防⽕クラブ
⼭形県婦⼈防⽕クラブ連絡協議会
会⻑ 斎藤春⼦

昭和17年11⽉17⽇、25mの強風に遭い、村の半分の180⼾が焼失し、我が家も何も残らずに焼けてしまいました。

昭和49年10⽉にも近くの酒⽥市で、やはり25mの強風のため1,200⼾が焼失しました。どんなに消防⼒が強化されようとも、⾃然の⼒には敵わないことがたくさんあります。

⼤⽕後、私たちの地域では⾃主防災組織を作り、婦⼈防⽕クラブを作り、婦⼈消防隊を作り、強固な防災に備えて参りました。

その後阪神・淡路⼤震災で、消防団や警察よりも近くの⼈々が多くの⼈々の命を救ったという報道を聞き、⾃主防災の⼤切さを強く実感いたしました。

私達鶴岡市でも21学区すべての町内に⾃主防災組織ができ、毎年モデル地区を選定し強化に努めております。

また私は、以前から⾃主防災と婦⼈防⽕クラブの関係をすっきりさせなければと思い、県の研修⼤会でもこのテーマをもとにしてシンポジウムを開催したこともあります。

しかし、今年の県の委員会である地区の会⻑から、「⾃主防災をきちんとやると婦⼈防⽕クラブはいらないのではないか」という発⾔がありました。

婦⼈防⽕クラブは⾃主防災の⼀員ではあるけれども、組織の⼒を⽣かして、初期消⽕・炊き出し訓練・⼼肺蘇⽣法・救急法・常時の家庭の備え等の訓練を積み重ねていくことが何より⼤切だと、私は思います。

(消防庁機関紙「消防防災/2003-6・秋季号」より転載)

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