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2003年3月

4.地方からの便り

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『 ⽕事だ︕ どうする︖ ⼥性防⽕クラブ 』

⼭梨県⼥性防⽕クラブ連絡協議会
会⻑ 中澤知恵乃

平成14年11⽉19⽇の⽩昼、甲府市相川地区で、全焼⽕災が発⽣しました。

同地区⼥性防⽕クラブ連絡協議会会⻑(中澤知恵乃)・副会⻑等で鎮⽕後に制服で駆けつけたものの、⼥性防⽕クラブ員として「何をなすべきか。」という課題が残ったことから、 翌⽇、早速、学習会を企画しました。

学集会は、『 ⽕事だ︕ どうする︖ ⼥性防⽕クラブ 』のタイトルで、相川地区⼥性防⽕クラブ3隊から17⼈の出席のもと学習しました。

(学習話し合いの結果)

  1. 災害発⽣時の命令系統を確⽴する。

  2. 消⽕栓や防⽕器具の点検を⾏う。

  3. 近所の⽼⼈、障害者の状況把握をし、避難の⼿助けをする。

  4. 被災者や、消防職員作業後の飲⾷等の⽤意はどうするかとの確認が⾏われました。

上記1〜3については、普段の活動として⾏うこととし、4につての課題が残るため、「炊き出し訓練」を早速実施することになりました。

実施⽇は、平成14年12⽉22⽇(⽇)。 ⽔も無い、ライフラインの断たれた状態からの「炊き出し訓練」という設定です。

当⽇、甲府・⻄⽥町⼥性防⽕クラブ員の他地区住⺠20⼈が参加し、薪を使って釜でご飯を炊き、おにぎりを作りました。参加者は、コメと⽔を⼊れたポリエチレン袋を沸騰した湯の中に⼊れてご飯を炊いた後、ラップを使っておにぎりを握るという⽅法です。
(訓練実施の結果)

  1. 浄化⽔の最少量での炊飯⽅法。
    洗⽶は、1度かぎり、炊飯の⽔の量は⽶の2割増(200ccの⽶は⽶飯400gになる。)

  2. 廃材(まき)による燃料の扱い⽅。

  3. 握り飯のつくり⽅。

  • ご飯に⼿を触れず、サランラップで握り、そのままにして空気にふれさせない。
  • ご飯は、出来るだけ熱いうちに握る。

ということがわかり、おにぎり1個の⼤きさは200gで、さらに緊急時の1⾷分という標準量も⾒当がつき、⼤変参考となりました。

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鉄道事故対策訓練の実施
愛知県 尾三消防本部

尾三消防本部では、平成15年2⽉12⽇(⽔)午後1時45分から、名古屋市交通局⽇進⼯場内於いて、地震による鉄道事故を想定した訓練を実施しました。

訓練は、「⼤地震により運⾏列⾞が脱線、回送中の列⾞に衝突し乗客及び乗務員に多数の負傷者がいる。」との想定で、まず、鉄道関係者からの通報に始まり、鉄道機関との連絡強化と災害時に迅速的確な対応ができる消防体制を構築するための訓練です。また、訓練を⾏う前に、名古屋市交通局の職員による初期消⽕訓練も⾏われ、防⽕意識の⾼揚が図られました。

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今はなつかしい「昔の消防」で出初式

広島県 福⼭地区消防組合消防局

2003年の念頭を飾る、恒例の福⼭消防出初式が1⽉12⽇(⽇)寒風のなか、福⼭消防組合及び福⼭市消防団並び⾃主防災組織及び事業所等参加⾞両100台、⼈員1,733⼈の精鋭部隊が「地域住⺠の安⼼と安全」をスローガンに厳粛な中で挙⾏しました。

公開訓練において、⾃治体消防55周年を記念して、腕⽤ポンプによる消⽕活動を実施いたしました。

12,000⼈の参加者の⼈達は、現在と⽐較して消防装備の充実ぶりと、「郷⼟を守る」という変わらない消防⼈の⼼意気を実感してくれたことと思います。


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春の全国⽕災予防運動を前に「保育園で防⽕教室」

⼤阪府 泉佐野市消防本部

当消防本部では、3⽉1⽇から始まる春の全国⽕災予防運動に先がけて、2⽉15⽇(⼟)9時30分から、市内私⽴なかよし保育園において、親と⼦による防⽕教室を開催いたしました。

この防⽕教室には、園児240名とその保護者100名が参加して、消防⾳楽隊の演奏、消⽕器による消⽕実験及び天ぷら油⽕災発⽣までの経過時間による実験を実施いたしました。

また、最後に実施した消防⾞による放⽔訓練では、晴天の空に舞い上がる⽔しぶきに園児たちは、歓声をあげていました。

泉佐野市では、近年では、年平均7⽇に⼀回のペースで発⽣している⽕災が、この1⽉には3⽇に⼀回となるほどのハイペースとなっており、特に強⼒に広く市⺠に⽕災予防を呼びかけています。

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⽕災を未然に防いだ︕ 感謝状の贈呈

島根県 ⽊次町外9町村消防組合 雲南消防本部

この度、当消防本部では、⽕災を未然に防いだとして、新聞配達員 村尾忠儀さん(69歳)に感謝状を贈呈いたしました。

村尾さんは、去る2⽉4⽇(⽕)午前4時半頃、新聞配達中に飲⾷店からの異臭に気付き、飲⾷店内にいる経営者に知らせ、店に⼊ると、おでん鍋をかけたガスこんろの⽕が消し忘れられており、鍋が焦げ付いていることを発⾒したもので、もう少し発⾒が遅れると惨事となるところでした。

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「⼤阪府防⽕クラブ⼤会」の実施

⼤阪府 ⼤阪府防災室危機管理課

⼤阪府内の婦⼈防⽕クラブ等⺠間防⽕組織の交流や拡充強化を図ろうと、毎年開いている「⼤阪府防⽕クラブ⼤会」を平成15年2⽉5⽇(⽔)⼤阪市中央区のドーンセンターで開催し、クラブ員等約600⼈が参加いたしました。

第1部の式典では、約1万6千4百の応募作品から選ばれた、今年度の⼤阪府児童・⽣徒防⽕図画⼊賞者12名の表彰、続いて、婦⼈防⽕クラブ活動に著しい功績があり、他の模範となったクラブ2団体、クラブ員16名に対し、⼤阪府婦⼈防⽕クラブ連絡協議会表彰を⾏いました。

第2部では、災害都市計画研究所主任研究員の森⽥武⽒による「災害現場から学べ〜災害時あわてないために」と題して講演をいただき、次に、カトリック天使幼稚園幼年消防クラブ員(泉佐野市)、続いて、東⼤阪市岩⽥婦⼈防⽕クラブ員による防⽕演技がそれぞれ⾏われました。

参加者は、地域での防⽕活動を通じて「⽕災のない明るい⼤阪のまちつくり」への決意を新たにし、クラブ⼤会は幕を閉じました。

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