府中町婦⼈防⽕クラブの活動
会⻑ 吉⽥美江⼦
私たち婦⼈防⽕クラブは、⽕災の早期発⾒と災害時の弱者救済を基本目的として活動しています。1年間を通しての、活動報告をいたします。1⽉恒例の消防出初の式、私達婦⼈防⽕クラブは、制服を着⽤した約40⼈が参加し、閲兵分列⾏進をいたします。出初式には、平素訓練を⼼がけている数々の中から初期消⽕を、⼜救助活動を⼆⼈⼀組で実施いたします。これらは、可搬ポンプによる四⼈⼀組の消⽕、油⽕災では消⽕器による消⽕、濡れ⽑布をかぶせての、消⽕、バケツリレー⽅法等です。
また、普段においても、救急者対策として、災害時の負傷者、交通事故、急病者対応など、いかなる場合にも必要に応じて対処できるように、救急⾞の呼び⽅、また救急⾞が来るまでの応急⼿当の仕⽅を学んでいます。また、婦⼈防⽕クラブの会員は、普通救命講習を何度も受け、現在では、会員140⼈が修了証を受けています。この修了証は救命技能を有する証とされているため、常に訓練を⼼がけています。救命のための基本になる⽤具は「いざ急に」に合せて⼿近にある物を応⽤できる⽅法をも学んでいます。例えば、物⼲しさお等の⽵や棒など⼆本の⻑い棒があれば⽑布を絡ませたり、着ている上⾐着を利⽤したりしてタンカを作ります。新聞紙や週刊誌等を利⽤して⼿や⾜のあて⽊として利⽤、三角⼱のかわりに⾃分の履いているストッキングを脱いで利⽤できる⽅法、⾜等に⻑いあて⽊が必要な場合は、⼿近にある傘とか杖とかの応⽤などなど、初期応急⼿当を、どこでも出来るように訓練しています。
重要⽂化財の⽕災消⽕訓練、11⽉9⽇には、秋の⽕災予防運動中に、⼈の多く集まるスーパーなどで⽕災予防PRのための活動を⾏い、広く呼びかけます。広島市防災センターにも毎年5⼈ずつ、常に新しい会員が研修に参加しています。また5年に⼀度はヘリコプターの出動もある⼤掛かりな本格的訓練が⾏れておりますので、婦⼈防⽕クラブの私たちはその時に炊き出しの訓練をしています。
⾃動⾞等公共交通災害者の対策もバス会社の協⼒を得て、後部座席の安全扉の⼿動開放、中央部分の乗⾞⼝の扉の⼿動開放、安全装置の使⽤、脱出誘導⽅法などを⼀通り学習しています。消防本部の指⽰通りに即応出来るように連絡網も作成し、常にいざという時のために備えています。
私たち婦⼈防⽕クラブの会員は約600⼈いますが、町からの補助⾦や助成⾦は全くもらっていません。また必要とも思っていません。なぜならば、クラブ員の研修会には、地元の公⺠館等を使⽤し、指導者には、消防職員や、私たち婦⼈防⽕クラブの幹部達がなって、指導することで経費のかからない⼯夫をこらしています。
婦⼈防⽕クラブの活動を広く知ってもらうために、テレビを活⽤したことも有ります。以上、全てでは無いが活動報告をさせていただきます。
⼤規模地震の発⽣に備えて、防災講習会を開催

平成15年1⽉17⽇(⾦)当消防本部において「防災とボランティアの⽇」にちなみ、管内の⼥性防⽕防災団体の尾三⼥性消防クラブ連絡協議会の主催で防災講演会を実施いたしました。
講演会は約80名のクラブ員が参加し予測される東海地震に対しての⼼構えなど「家庭の防災」を主体としたビデオを鑑賞の後、当消防署の救急隊員による胸部刺傷に対する救急処置のデモンストレーションを参加者は真剣な表情で⾒学していました。そして、防災講演会のメインには、⻑年にわたり愛知県消防学校の講師であり、愛知県の特異⽕災アドバイザーの⽊本三夫講師により「家庭の防災と地震」と題した内容で、知らなかった事がヒントとなったことなど沢⼭あり⼤変勉強になりました。
参加したクラブ員達は、この研修で⾃⾝の知識を更に⾼めました。
国宝・重⽂を⽕災から守れ︕ 〜⽂化財防⽕デーに先が消防訓練実施〜

泉佐野市消防本部では、1⽉25⽇(⼟)第49回⽂化財防⽕デーに先がけ、市内⼤⽊の国指定重要⽂化財⽕⾛神社において消防⾞等7台が出動し、消防職員20名と地元消防団10名が参加する消防訓練を実施いたしました。
訓練は、神社の関係者や地元住⺠の⾒守るなか、重要⽂化財の摂社幸社本殿から出⽕し、神社⻄側⼭林へ延焼しようとしているという想定で⾏われ、⽂化財の搬出訓練や消防⾞の⼀⻫法放⽔が⾏われ、また、訓練終了後、関係者による消⽕器の取り扱い訓練と防⽕相談が⾏われ、参加した関係者からは、「祖先から受け継いだ貴重な財産を私達が、次の世代に残すため⽕災などから⼤切に守って⽣きたい」と⾔う声が聞かれました。