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4-1 婦人防災クラブとしての一般的活動内容




コラム 広報誌・紙、Webマガジンなどの発行方法


クラブ員の特技を生かす

広報紙・誌は、会員や地域住民に対する最も有効なPRとなります。学習会や講演会、各種訓練のように実際出向く必要もなく、何の準備もなしにいつでも手軽に読めるものだからです。また、近年ではインターネットを活用したホームページやWebマガジンなどの利用が盛んになってきました。インターネットの普及がさらに進んでいけば、比較的ローコストで手軽に発行できるWebマガジンや活動状況を知らせるホームページなどは若い活動層を取り込むためにも有効な手段になるでしょう。文章を書くのが上手な人、デザインやレイアウトの得意な人、ホームページ作成など情報機器の扱いに詳しい人、取材能力のある人、イラストを描ける人などが広報部門にいると、心強いでしょう。
まず、広報誌・紙の方針(内容、いつ発行するか、紙の質や大きさ、印刷方法、部数、広報誌・紙の名前、責任者、連絡先、担当者、配布方法、予算など)やホームページに掲載するおよその情報や内容構成を決めることから始めます。

テーマ別特集で訴求効果高める

広報誌・紙の場合には、一回ごとにテーマ別に特集すると、訴求効果がさらに高まるでしょう。文章はポイントを押さえて、簡潔でわかりやすいものとし、全体のデザインにも配慮します。手書きのよさを生かすことを考えてもよいでしょう。ただし、手書きの場合は、読みやすい文字であることが必要です。文章も絵も、親しまれるように配慮しましょう。広報誌・紙にはなじみやすい名前をつけて定期的に発行し、地域の人に覚えてもらうようにします。

読者ターゲットを明確に

広報誌・紙などの特集や各種の啓発活動の企画をする場合には、漠然とすべての人を対象にするよりは、具体的にターゲットにする対象を明確にした方が、インパクトのある企画になります。何をどの世代の人に伝えるかを明確にすることで、問題意識が鮮明になると同時に、伝え方を戦略的に絞り込むことも可能になり、企画のねらいがわかりやすくなります。また、防火クラブのメンバーの中で、その企画を担当する人材を確保しやすくなるでしょう。
子育て以前の若者夫婦、乳幼児をもつ母親とその家族、小中学校の学齢期の母親とその家族、青年期の子供をもつ母親とその家族、中年期の夫婦のみの世代、高年齢層世代などによって、生活感覚やニーズはだいぶ異なるでしょうし、また専業主婦と仕事をもつ主婦でも社会条件はだいぶ異なります。ターゲットが絞れれば、取り上げる特集や企画も具体的に考えやすくなります。