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3-5 財源確保




事例紹介 財源確保や低コストで効果的な活動の工夫

全国の婦人防火クラブで、活動の財源確保や低コストで効果的な活動の工夫に知恵をしぼっています。ここでは、そのヒントになるユニークな活動2例を紹介しましょう。
留萌消防組合(北海道)の小平町婦人防火クラブでは、特産品であるリンゴに目をつけ、リンゴ農家とオーナー契約を結んで、防火標語の入ったリンゴを栽培して高齢者単身世帯へ配布しています。クラブ員が、6月下旬にリンゴが日にあたって赤くなるのを避ける遮光の袋がけを行い、9月(収穫2週間前)にその袋を剥がして、まだ青いリンゴに防火標語を記したシールを張り付け、シールの部分を残してリンゴが赤く色づく収穫を待つという方法で、標語の文字が浮かびあがる見事なリンゴがとれます。それを丁寧にラップで包装しチラシを入れることで、誰もが振り向く印象的な防火啓蒙用品が出来上がります。このリンゴは、訪問したお年寄りや、各種宿泊施設・事業所でも人気で、新聞などでも大きく取り上げられたそうです。
また、茨城県の新治地方婦人防火クラブ連絡協議会では、火災予防週間中に街頭や訪問老人宅において配布する火災予防広報物品を、リサイクル物品を利用して作製しています。
材料は、牛乳パックと和紙。牛乳パックなどを利用して物入れの土台を作り、作品の仕上げとして和紙を張り付けるなどの方法で、名刺入れ、花立て、楊枝入れ、鉛筆立てなど、見た目も綺麗でインパクトの強いものが作れるといいます。それに、火災予防の標語、及びリサイクル物品である内容を記入した用紙を入れ、ビニールパックに入れて住民に配布します。その手作り感により、住民の評判は非常によく、訪問した高齢者にも大変喜ばれています。