トップページ日常活動編へ索引

2-3 応急救護の実際・訓練方法




1 応急救護訓練の実際

応急救護は、負傷者一人ひとりをよく観察して、その症状に適した手当てをしなければなりません。正しい手当てを行わなければ、かえって容態を悪化させたり、命にかかわることにもなりかねませんので、訓練は真剣に行う必要があります。また、応急手当では対応できない重症者や要介護者を、安全な場所や災害拠点病院などの医療機関へ速やかに運ぶために、搬送方法も習得しておく必要があります。

婦人防火クラブのリーダーのみなさんはこれまでも積極的な取り組みを進められていますが、さらに多くの地域住民のみなさんを巻き込みながら、繰り返し訓練を受ける機会をつくるようにしましょう。

応急救護についてはまず、技術の習得・向上を目指すことに目的を絞った、基礎的な講習・訓練をしっかりと受けます。

しかし、指定避難所等ではあらかじめマニュアルで救護所を開設することになっている場合もあり、地域全体の救援システムを念頭に入れ、避難所開設訓練や地域の総合防災訓練に組み込んで、応急救護訓練が実施されているケースもあります。できれば、住民が患者役として運ばれてきて応急手当を受ける、近所の医師が駆けつける、その場で応急救護技術についての講習会を開いてみるといった、災害時に近い状況を想定した訓練にも取り組んでみましょう。

また、家族が突然発作を起こす、子どもや高齢者が誤って食べ物をのどに詰まらせるなど、日常起こりうる場面でも大変有効な技術なのだということを、しっかりと伝えながら、できるだけ多くの方に参加を呼びかけましょう。